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実家(その2)



私の部屋は、玄関から入ってずぅ~~~~っと奥。

突き当りの左手にプレハブを立て、廊下とつながる状態にしてありました。

ちょうど廊下が終わったすぐ左手に1メートル弱の渡り廊下で部屋のドア、という状態です。

その渡り廊下が怖かった。

荷物置き場と化していたそこには、人が入り込む隙間はありません。

かろうじてドアを開けることができるくらいでしたから。

ところがそこは日当たりがいいのにもかかわらず、いつもそこだけ薄暗いのです。

すごく不思議でした。

そして私が部屋に入ろうとすると必ず声をかけられるのです。

『おい』

『ねぇ』

『ちょっと』

一言だけ。




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